過重労働のリスクと労働者の疲労の蓄積度のチェック

過重労働のリスクについて

長時間にわたる過重な労働は、疲労の蓄積をもたらす重要な要因と考えられており、さらに、脳疾患や心臓疾患の発症との関連性が強いという医学的知見が得られています。働くことにより、労働者が健康を損なうようなことがあっては、労働者にとって不幸であることはもちろんのこと、企業にとっても安全配慮義務を怠ったとして、民法の不法行為責任(709条)、使用者責任(715条)、債務不履行(415条)などの損害賠償が発生するリスクがあります。
昨今、メンタル不調を訴える方が多くなっている点も加味して、企業として労働者に対する健康面への配慮を考える必要があります。
併せて、貴社の「体調不良に伴う休職規程」なども、現状で多くみられる疾患(メンタル不調)に対応できているか、確認してみることをお勧めいたします。

     
疲労蓄積度自己診断チェック

企業の制度体制として、労働時間の短縮を図ったり、医師の面談指導を行うといった過重労働対策を整えるとともに、労働者側からの疲労度の確認を行うと、より過重労働対策の実効性が増すでしょう。また、疲労度は労働者自身が自覚する以上に蓄積していることがありますので、労働者の主観に寄らない客観的な指標による確認が望まれます。厚生労働省では、過重労働による健康障害を防止するために「労働者の疲労蓄積度自己診断チェックリスト(2~3ページ参照)」を公開していますので、会社での労働者の疲労度を把握するきっかけとして利用してみるのも良いかもしれません。
なお、判定結果と、疲労の蓄積による現実の健康障害(メンタル不調等)との関係については個人差もあることから、必要に応じて、産業医(※1)や地域産業保健センターの登録医(※2)等にご相談ください。

※1…50名以上の従業員のいる会社では、産業医を選任し労働基準監督署へ
届け出る必要があります。
※2…無料で相談を受けることが可能です。

※1.(13項目)と2.(7項目)の合計(20項目)に応じて、現在の大まかな状況が3.(判定)でわかります。

労働者の蓄積疲労度自己診断チェックリスト
このチェックリストは、労働者の仕事による疲労蓄積を自覚症状と勤務の状況から判定するものです。

1.最近1か月間の自覚症状について、各質問に対しもっともあてはまる項目の□に✔をつけてください。
 1.イライラする□ ほとんどない(0)□ 時々ある(1)□ よくある(3)
 2.不安だ□ ほとんどない(0)□ 時々ある(1)□ よくある(3)
 3.落ち着かない□ ほとんどない(0)□ 時々ある(1)□ よくある(3)
 4.憂うつだ□ ほとんどない(0)□ 時々ある(1)□ よくある(3)
 5.よく眠れない□ ほとんどない(0)□ 時々ある(1)□ よくある(3)
 6.体の調子が悪い□ ほとんどない(0)□ 時々ある(1)□ よくある(3)
 7.物事に集中できない□ ほとんどない(0)□ 時々ある(1)□ よくある(3)
 8.することに間違いが多い□ ほとんどない(0)□ 時々ある(1)□ よくある(3)
 9.仕事中、強い眠気に襲われる□ ほとんどない(0)□ 時々ある(1)□ よくある(3)
10.やる気が出ない□ ほとんどない(0)□ 時々ある(1)□ よくある(3)
11.へとへとだ(運動後を除く)□ ほとんどない(0)□ 時々ある(1)□ よくある(3)
12.朝起きた時、ぐったりした疲れを感じる□ ほとんどない(0)□ 時々ある(1)□ よくある(3)
13.以前と比べて疲れやすい□ ほとんどない(0)□ 時々ある(1)□ よくある(3)

<自覚症状の評価》それぞれの答えの(  )内の数字を全て加算してください。
Ⅰ 0~4点
Ⅱ 5~10点
Ⅲ 11~20点
Ⅳ 21点以上

    
2.最近1箇月の勤務の状況について、各質問に対しもっとも当てはまる項目の□に✔をつけてください。
1.1か月の時間外労働□ ない又は適当
  (0)
□ 多い(1)□ 非常に多い(3)
2.不規則な勤務
 (予定の変更、突然の仕事)
□ 少ない (0)□ 多い(1)
3.出張に伴う負担
 (頻度・拘束時間・時差など)
□ ない又は小さい
  (0)
□ 大きい(1)
4.深夜勤務に伴う負担(★1)□ ない又は小さい
  (0)
□ 大きい(1)□ 非常に大きい(3)
5.休眠・仮眠の時間数および施設□ 適切である(0)□ 不適切である(1)
6.仕事についての精神的負担□ 小さい(0)□ 大きい(1)□ 非常に大きい(3)
7.仕事についての身体的負担
 (★2)
□ 小さい(0)□ 大きい(1)□ 非常に大きい(3)
★1:深夜勤務の頻度や時間数などから総合的に判断してください。深夜勤務は、深夜時間帯(午後10時-午前5時)の一部または全部を含む勤務を言います。
★2:肉体的作業や寒冷・暑熱作業などの身体的な面での負担

<勤務の状況の評価>
それぞれの答えの(  )内の数字を全て加算してください。
A 0点
B 1~2点
C 3~5点
D 6点以上

      
 

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